いろいろ知りたい!

知りたいこと、知っておどろいたこと、知ってることをいろいろまとめたり、メモしたり、紹介したりするブログです。

セルフレームが白っぽく曇った!これだけあればキレイに磨ける!その理由!

f:id:minisorari:20170101144322p:plain

 

すこし前のエントリーにも書きましたが、僕には愛用のメガネがあります。オリバーゴールドスミスのCONSUL-Sです。とっても気に入って使っていますが、奮発して買ったわけではなく、友だちが勢いで買って失敗したものを格安で引き取ったもので、あとで正価を知って目玉が飛び出ました。材質はセルロイドでできています。

 

iroiroshiritai.hatenablog.com

 

↑この記事でも書いたけどかなりのお気に入りメガネです。
しかし、セルロイドアセテートなどのプラスチック系フレームのメガネを長期間使用していると、メガネフレームの表面に白っぽい汚れ(くすみ?曇り?)が浮き出てくることがあります。
しかも、一度浮き出てしまうと大抵メガネ拭き(クロス)では落ちません。それが長年愛用するための壁でもあったわけですが、セルロイドアセテートは綺麗に磨くことができれば輝きを取り戻すこともできる素材です。とすれば、当然こう思います。

 お気に入りのフレームをずっと使いたい! 

メガネは矯正器具であると同時に、一番見られるファッションアイテムでもあります。せっかく気に入っているなら、できればピカピカにしておきたいものです。でも、長く使っていれば傷や汚れはなおさら気になってきます。

では、傷や汚れの原因は? 

白っぽい汚れやくすみの原因は"アブラ"

 実は、メガネには微細な傷が無数にあります。その小さな傷に皮脂や汗、整髪料が入り込むことで、劣化し、クロスで取れない"曇り"が生まれます。
(※ほとんどは皮脂や整髪料の付着が原因で、2・3年使っているだけならすぐに落ちます)

一番の対策はメガネをつるつるの状態で維持し、毎日フレームについたアブラを取ってあげることであることがわかります。

では「今白くなってるセルフレームはどうする?」

最終的にはフレーム磨き、もしくは研磨が一番の対処法です。 
しかし通常、メガネ屋さんのサービスにはフレーム磨きのサービスがないことがほとんどで、自力で解決する必要があります。
ネットで調べるとバフがけ(※「羽布」って書くんですって!発見!)しているプロっぽい方からホームセンターで買えるコンパウンド剤で磨いているDO IT YOURSELFな方(コンパウンドをオススメしない理由もブログにしたので、もしよかったら読んでください。 )までいます。
そんな素人判断ではフレームへの影響が心配だ、という方にはちょっと値は張りますが、DJUAL (デュアル) セルロイド&アセテート ポリッシングクリーム をオススメします。 

 

iroiroshiritai.hatenablog.com

DJUAL (デュアル) セルロイドアセテート ポリッシングクリーム 

ちなみにDJUALは韓国出身の方が日本で立ち上げたアイウェアブランドです。ポリッシュクリームなので基本的には研磨剤。ロングライフデザインが叫ばれて久しいですが、昔からあるセルフレームユーザーの悩みに寄り添った新しい視点の商品です。 

 

 

 しかし、この商品。出番の割には高いんです
メガネフレーム専用の研磨剤なんてそうそう頻繁に使うものでもないですし、しかもセルフレームセルロイド)専用。ちょっと勿体無い気持ちになります。
だから似たような特性のものを探してみたら家にもあって、実際使ってみたら良かったので、さっきの専用商品が「うーん、高いなあ」という人にはこちらをお勧めしてこの記事を終わりにしたいと思います。

メガネフレームの汚れ落としには"ピカール"をオススメする!

 

このピカール、研磨剤としては仕上げに使われる番手ほどの細かさなので、削る能力としてはさほど高くありません、いわば仕上げ磨き用のポリッシャーです。
そのため、そこそこ汚れが目立つようになっている場合、磨く時にかなり根気よく磨きをかけてあげる必要があります。

メガネのくすみをとるためだけに下処理用の紙やすり、慣らしのコンパウンド、仕上げのコンパウンドの3点を購入しなくても良い、というのはなかなかメリットです。余談ですが、ピカールの成分の1割程度は灯油なので、脱脂にも向いています。
でも繰り返すようですが、アイウェア専用ではないので、 不安な人はDJUAL (デュアル) セルロイド&アセテート ポリッシングクリーム を買ってくださいね。

 

ピカール」は日本磨料工業株式会社が製造・販売している乳液状の金属磨き。
その性能と汎用性の高さから工業高校等ではピカール=磨くことと同義となっているほどのモンスター商品で、すでに乳液状の研磨剤といったらコレ、という不動の地位を築いているブランド力も信頼できます。
ちなみに日本磨料工業のURLもピカールです(www.pikal.co.jp)。

クリーム状の見た目をしており、乾いた布に適量取り、表面をひたすら磨きます。
磨きます…磨きます…磨きます…!

すると光沢を失ったフレームが輝きを取りもどし、鏡のような外見を取り戻しました!…というビフォーアフター的体験をしたので超オススメです。(雨ざらしにしていた自転車やドアノブもピカピカにできる汎用性の高さもオススメする理由の一つです。)

注意!ゆがむかもしれないので、分解してから磨きましょう!

言い忘れましたが、磨くときはそれなりに力がかかりますので、力がかかったときに歪まないようにメガネの蝶番は外し、パーツごとに磨くようにしましょう。
精密ドライバーを使うと簡単にメガネを分解できますし、蝶番についていた汚れも落とせて一石二鳥です。

 iMac(late 2009モデル)のHDDをSSDに換装したときにつかった精密ドライバーですが、この価格で豊富なビットが揃って、ケース付きなのでなくしません。
星型のビットもあり、ほとんどのネジに対応することができました。
扇風機のリモコンが壊れたときの分解・修理やエスプレッソマシンの分解・清掃にも活躍しました。オススメです。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。
こうやって時間をかけて手入れするって、ものを大事にしている感じがしていいよね。 

おすすめの記事

 大事なものが壊れるのはショックなもの、なら壊れなければいいじゃない。
靴下も穴が開かなければいいのに…開きませんよ!そう、ダーン・タフならね。

iroiroshiritai.hatenablog.comiroiroshiritai.hatenablog.com

iroiroshiritai.hatenablog.com

 

2016年に買ってよかったもの、と今年のふりかえり

今年も残すことあと2日、みんなが2016年買ってよかったものをブログにあげているので、僕も書いてみることにしました。

ではさっそく行きましょう!

1.Knotの腕時計

今年のベストオブベストはこれで決まりですね。

欲しい時計本体とベルトを組み合わせて自分の好きな時計をカスタムオーダーできるところが最大の魅力です。

アレルギーの僕にもつけれるステンレス製のベルトもあり、あまりに嬉しくなって奥さんとペアで購入してしまいました。

しかし、それでも4万円を切ってくるリーズナブルな価格も魅力で、このあたりにステータスとして扱われることの多かった時計を”リストウェア”と呼んでファッションの一部として、また一つの楽しみとして扱っているこのブランドの思想が伺えます。

 

https://www.instagram.com/p/BN6qiXtBVBs/

結婚指輪以外ではじめてのおそろい#smallsecond_knot #knotwatch #pairwatch

 

上にも書きましたが、僕はアレルギーで、G-SHOCK等のスポーツウォッチのようなベルトでないとかぶれてしまって「時計なんて道具なんだからどうでもいいんだよ」とあきらめて(ちょっと捨て鉢になって)いました。

 

僕の腕時計コンプレックスを見事に溶かしてくれたKnotには感謝です。

また、出会わせてくれたnikoさんのブログにもこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

niko.hateblo.jp

 

 2.TWEED MILL ウールブランケット(英国製)

二つ目はツイードミルのブランケット。これ一枚でお家の中はばっちりな暖かさをくれます。

  イギリス製でこの品質のウールブランケット、普通なら1万円にかかるかかからないかの価格設定ですが、7,000円を切っています。この価格は今年だけなんじゃないかと思う。

大事に使っていけそうなハイクオリティなブランケットです。これを紹介してくれたのは東京中野に店舗を構えるセレクトショップFleakerのオーナーさんでした。

 ありがとうございます!◯◯さーん!

 

さて、ここから今年のふりかえり

2年くらいはてなブログでのんびりと書かせていただいている「画廊のとなり」ですが、おかげさまで月間3,000PV(1日に100PV!)を叩き出すオバケサイトになりました(※個人の感想です)。

 

iroiroshiritai.hatenablog.com

 ↑この記事を書いた今年の2月時点では1日に30PVほどのアクセスだったこのブログですが、この10ヶ月の間に4倍のアクセスを叩き出すまでになりました。

 

「画廊のとなり」に来てくれてありがとうございます。では、皆様よいお年をお過ごしください。

もっとお勧めしたいものはたくさんありますが、年の瀬ですからまたの機会に。

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」

ご無沙汰しています。

第一弾の「はてなブロガーに5つの質問」に引き続き、第二弾「5年後の自分へ」にも答えていこうと思います。

iroiroshiritai.hatenablog.com

 

僕はいま30歳三十路なので、35歳になった自分へメッセージを送ることになりますね。

ちょっとしたタイムカプセルですね。

 

【ここから5年後の自分へ】

仕事の様子も気になりますが、結婚7年目を迎えた奥さんとはうまくいっていますか、一人娘は5歳と7ヶ月になっていると思います。

どちらも一層かわいいと思いますが、仕事をこつこつこなすだけでなく、

新しいことを初めて、「自分の手を動かすこと」「自分の手で作ること」「自分の手で稼ぐこと」にも積極的でいてください。

 

そうでないと、なにかと飽きっぽい僕のことですから、不満とともに日々を過ごすことになってしまいそうだからです。

どうか、そういう不満ぽい日常ではなく、自分の好きな絵や、デザイン、ものづくりの部分にも積極的でいてください。前向きの悔しさを持って日々を過ごす。あかるい35歳でいてください。

 

そういう姿勢から、奥さんや娘は自分の夢や、やりたいことを大切にする雰囲気を感じ取ってくれると思うからです。

誰もその夢を大事にはしてくれないことも学んで欲しいと思っています。夢を大事にできるのは自分だけだからです。

笑ってはくれると思います。励ましてくれるとも思います。ただ、その夢をあなたの思うように大事にはしてくれないと思うのです。

だから、仕事や家庭のことだけでなく、夢をその手で作っていくことを諦めないでね。

 

以上。

 

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/hatenablog-5th-anniversary

 

今日も「画廊のとなり」に来てくれてありがとうございます。

すこし、夢のことを書かせてもらいました。

 

オリバーゴールドスミス CONSUL-S と バットマンビギンズ(3部作)の接点

お題「好きだったテレビ番組」

f:id:minisorari:20161030012125p:plain

出典:映画 on Pinterest

 僕が持っているもので、贅沢なものと言えるのは、冬場に着る仕事用のコートと掛けているメガネくらいだ。

あまり好きじゃないけど、僕の話を少ししよう。メガネはオリバーゴールドスミスのCONSUL-Sだ。そして、僕の子どものころのヒーローはなんとかレンジャーでも3分が活動限界の巨人でもなかった。

ヒーローはバットマン

 僕には小学校から帰って30分、唯一と言って良いくらいに許されたテレビを見る時間があった。

ほかにもサンダーバードとかは超見たかったけど、残業を全くしない定時上がりの鬼の父によってチャンネル権は見事に掌握されている時間だったので見れたことはほとんどない。サンダーバード2号の丸っこいフォルムと困った時に秘密アイテムを届ける何でも屋さん的なポジが大好きだった。

それだけサンダーバードに夢中でも、バットマンは僕のヒーローだった。

黒くてかっこよくてサーチライトで呼ばれれば颯爽と駆けつけ、いろいろな道具を使って事件を解決、例えピンチになっても立ち向かう。おまけにプライベートは超エリートというマッチョな設定にたちまち僕はやられた。

ルフレッドという縁の下の力持ち

そんなマッチョなヒーローバットマンが唯一頼る執事、アルフレッド。

ルフレッドは、理知的で、ちょっと皮肉が利いていて、すました口調ながらも主人への心配りを瞳で語る、奥の深い執事です。*1

 そんなアルフレッドをバットマンビギンズから始まる三部作で演じたのはマイケル・ケイン。マイケル・ガフのアルフレッドとは異なる、父のような距離感だ。その存在感は主演のクリスチャンベールを食うほどで、画面に佇む雰囲気は執事離れしている。

ブルース「見捨てないのか?( Haven't given up on me yet?)」
ルフレッド「もちろん( Never.)」

ある意味で出すぎた執事、アルフレッドの言ったこの一言をブルースが心の支えにしたのは想像に難くない。

さて、そんなアルフレッドを演じたマイケル・ケインは映画ファンやメガネファンの中では、イギリスを代表するスパイ映画、「ミニミニ大作戦(The Italian job)」と「国際諜報員ハリー・パーマー」で007とは真逆な暗くて、地味なスパイを演じたことでも有名だ。

 

俳優 マイケル・ケイン。彼とイギリスを代表するブランド OLIVER GOLDSMITH との関係 | アイウエアショップ・blinc|ブリンク 公式サイト

 

彼はプライベートでも、オリバーゴールドスミスのメガネCONSUL-Sを愛用していたことで有名のようで、 

僕としては何も知らずに手に入れたメガネが、僕の大好きなものとつながっていたことを知ると、いっそう大切に思えてしょうがなくなった。

 

僕にとってのヒーローが頼りにしていた人、その人との共通点であるこのメガネはあの番組を見ていたときのドキドキした気持ち、キラキラした感覚を思い出させてくれる大切な接点だ。

 

マイケル・ケインが執事アルフレッドを演じたバットマン三部作

この三部作はメカニックの随所にリアリティーがちらつく作品たちだ。

歴代バットマン作品にはない無骨なタンブラー(歴代作品で言う所のバットモービル)からは歴代作品のスマートでマッチョな正義のヒーローだったバットマンから、ツールを駆使して戦う生身の人間を感じさせ、とても人間くさいバットマンに見せることに成功した。

人間くさい、という意味でリアルな映画だからこそ、執事のアルフレッドとのやりとりがとてもいい雰囲気を醸す作品たちだ。

 執事のアルフレッドと仮面を作っていく過程はなんとも言えない。

ダークナイト (字幕版)
 

 宿敵ジョーカーを演じたのは「Dr.パルナサスの鏡 (字幕版)」が遺作になったヒース・レジャー。彼の演じた狂気の犯罪者ジョーカーは鳥肌必至で、思わず小さいころアニメで観た不気味さを重ねてしまった。

 壮大な爆破から始まる悲劇、最強の敵に破れたバットマンの再起を描いた作品。

 

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

 

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?

8年前からやっていたはてなダイアリーから引っ越そうと思ったのがきっかけです。 

2.ブログ名の由来を教えて!

奥さんとはじめて物件を探す旅をしていたときに見つけた住処が大家さんの経営する「画廊のとなり」だったから。

あと、どういう人が書いているのか、どこで書いているのか、想像してしまう人なので、なんとなくこういうところから発信していますよ、というか、こういうものです感を出したかったので。 

3.自分のブログで一番オススメの記事

一番読まれているのは別の記事なんですが、僕の一番素直な部分が出せた記事だと思うので、この記事がオススメです。

iroiroshiritai.hatenablog.com

 

4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと

 アクセス数をみたりすると、喫茶店なら繁盛店だなと思ったりするので嬉しいし、自分の書いたことに「はてなスター」という形で表現されるのはとても嬉しい。

なんだろう、「よくできました」をもらう感覚に近いものがあります。

5.はてなブログに一言

 5周年おめでとうございます!僕はブログなんて面倒くさい、という人だったのでこのサービスでなかったら続いていなかったかもしれません。ありがとう。

 

仕事辞めたいサラリーマンの悩みにはもう答えが出ている

f:id:minisorari:20160927233429j:plain

 

 毎日が反省の日々で正直仕事辞めたい。

人間関係とか楽して生きていきたいし、本当に。

 

…と、いろいろ仕事上の悩みというか、疑問は尽きませんよね。

 

業務ならわかるよ?でもこんなに人間関係とか大変なんだけど、どういうこと?

飲み会とかもう業務のレベルだろ、、残業代くれよ…なんて思っているあなたはきっと思っている。

上司のジョークに心の底で笑えねーよ!と毒づいているあなたもきっと思っている。

 

考えたことはあるはず

どうすれば楽して出世できるんだろう。

どうすれば職場の人間関係うまくいくんだろう。

いや、もっといえばどうしたら給料が上がるんだ。

いやいや、もっと、もっといえば仕事はどうでもいい、どうすれば投資で成功するのか。

 

その疑問には答えが出ている

それらの疑問についてはもう答えは出ていて、この本(サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書))の中に納められています。

 

 まあ、人生に関わる以上他にもいろいろなファクターは出てくるにしてもほとんどの悩みについてはもう学問的な答えが出ている、言われてみれば当たり前のようにも思えることだったが、昨今は「個人個人の価値観」とか「人それぞれ(捉え方は)」と言ったように悩みごとも千差万別と言われているが、根本はどうだろうか。

 

そんなに人間は難しくできていない。

褒められれば嬉しいし、けなされれば悔しい。

うまくいかなければ悩むし、うまくいけば調子に乗る。

 

状況や人間関係は物事を複雑にしているようにも思えるが、その実、しっかりとした指針があればさほど判断は難しくなくなる。 

ここでいう「答え」とはそういったもので、個別個別の、個人個人の悩みに関するものではないが、そういった指針(コンパス)があるだけで、悩める人には心強い一冊になるだろう。

 

この本は2012年に初版が発行され2013年時点で第14刷まで重版され、(もっと刺激的なタイトルがひしめき合っている新書の中で)現在も売れ続けているロングセラーだ。そういう意味では人生に関する研究をまとめた無骨な本と言えるかもしれない。

あなたの家の最寄の図書館にもきっとあるので、探してみてほしい。

 

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)

 

 

この100年の最大の発明がコンテナ、ならこの1,000年間で最も偉大な発明の物語を教える!

はてなブックマークでこの記事がとっても話題になっている。

wivern.exblog.jp

 

世界共通規格、という人類が見た夢

共通規格というのはつねに人類の夢であると僕は思っている。世界中どこにいっても同じものが同じように、扱われるというのはものに限らず。素晴らしいことだ。

海でも、宇宙でも書けるボールペン。

世界中の規格が統一されていれば海外旅行の度に変換プラグがどの機種かを機にする必要もなかっただろう。

  

 

いや、もっと言うならば世界共通の言語があったら、どんな素晴らしい発明が生まれていたのだろう。その空想は、夢は人の見る最もスケールの大きな夢のひとつでもあると思う。そして、その空想を、妄想を形にしている物語もある。 

 

世界共通の言語が産み出した巨大な塔

バベルの塔は聖書の中にある神と人間の逸話のひとつだ。まだ世界がひとつの言語で繋がっていた時代に神の座にまで届かんとする塔を人類は作り上げ、これこそ人の手のなせる技と自分たちを大いに褒めちぎり、神への感謝の念を忘れたので、神は怒り、人類の話す言葉を打ち砕いてバラバラにしたというお話だ。

 

sign.jp

 

「この1,000年間で最高の発明」という仕事をもらった男、ヴィルトルトリプチンスキの記録

あらすじ

自らの手で家を建てた経験もある著者ヴィトルト・リプチンスキは、「この千年で最高の道具(工具)」というテーマのコラムの依頼を受ける。著者は、工具箱を漁り錐・のこぎり・釘・ものさし等を引っ張り出すが、発明が古過ぎたり特化しすぎたりで、どうもしっくりこない。

が、妻の 「ねじ回しはいつだって何かに必要なのよ」というひと言から 著者はねじとねじ回しのルーツを辿って図書館を廻り博物館を巡礼し、ねじとねじ回しの起源に迫り、その普及と発展の歴史を辿っていく。果たして最古のねじは…

出典:http://chikuwablog.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-1e34.html

 

 なにかを作るとき、必ず必要になるのは楔やねじだ。

軽妙なコラムの形式を取りつつ「ねじ」のルーツに直線的なアプローチをするのではなく、銃や甲冑、フォード、キャデラックとあちこちとねじがありそうなものの歴史から、工具の意味と発展の歴史を紐解いていく。技術と技術史の面白さが凝縮されている。

最終章はねじを追っていく筆者が、ねじと共通項を持つとある装置を発見する。その瞬間はトリハダもの。天才の存在を感じさせられる。

 

ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語 (ハヤカワ文庫NF)

ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語 (ハヤカワ文庫NF)

 

 

このねじの開発と発展の歴史をギリシャまでさかのぼって紐解くコラムは技術史という文系の人間に立ちはだかる大いなる壁を手短に、読みやすくまとめた本であり、身近にあるものの歴史の再発見と驚きに満ちている。

連載コラムならではの小気味良いテンポで進むこの本は少ないページでいくつも発見がある良書。

 

こんな記事もあります

iroiroshiritai.hatenablog.com

iroiroshiritai.hatenablog.com

iroiroshiritai.hatenablog.com

 

CONTAX G系 オールドレンズの活用

 CONTAX G系 オールドレンズの活用

僕は下手の横好きではあるけど、写真を撮るのが好きで、フィルムカメラから数えると8台くらいのカメラを使ってきた。

最終的にCONTAX G biogon28mm f2.8という単焦点オールドレンズとNEX5の組み合わせに落ち着いたのだけれど。

 

このCONTAX G系レンズ。本体のオートフォーカスレンジファインダーという後にも先にもこのG系しか採用しない本体を用いたレンズの構成で、描写には謎の評判の良さがあった。

当時はレンズアダプタがなかったし、独特の仕様の影響で中古市場でもだぶついて、さらにフィルム終焉の雰囲気も手伝ってで爆安だった(本体のピント精度の悪さのせいでピントが合わないが、はまるとすごい!と評判だったレンズで、僕はネットにアップされた夕暮れの写真でやられてしまった)。

デジカメにつけると換算43mmという標準より若干広い画角になり、周辺の流れはあなるが、中央の近代レンズに負けない解像感に若干のマゼンタ被り、それも味があっていい。こってりした色彩と歪みのなさが魅力のレンズだ。

 

そんなカメラを持ってスナップを撮りまくっていたので、膨大な独身時代の記録となっています。その膨大な写真データを使って何かできないかな、と唐突に思い立ち、前回オリジナルTシャツをリリースしました。

 

iroiroshiritai.hatenablog.com

 

 ⚪︎作例・説明文は少なめ、オールドレンズの入門に

ザ・レンズマニアックス ~ミラーレスと一眼レフで陶酔するオールドレンズの世界~

ザ・レンズマニアックス ~ミラーレスと一眼レフで陶酔するオールドレンズの世界~

 

 ⚪︎作例多めの写真集的内容で、見て楽しめる本です

オールドレンズ×美少女 (玄光社MOOK)

オールドレンズ×美少女 (玄光社MOOK)

 

 

余談ですが、オールドレンズは背景も含めると奥が深いので、古本屋巡りも楽しくなります。ある意味、情報がネットにない面白い世界の一つですね。

 

オリジナルTシャツ第一弾をリリースしました

オリジナルTシャツをつくろう!

僕は写真を撮るのが好きで、フィルムカメラから数えると8台くらいのカメラを使ってきました。

今では膨大な独身時代の記録となっています。その膨大なデータを使って何かできないかな、と唐突に思い立ち、今回オリジナルTシャツ第一弾となるかもがわナイト(Half Moonをリリースすることにしました。

 

かもがわナイト(Half Moon)をリリースしました!

suzuri.jp

建物が夜空に溶けそうな半月の夜、先斗町からカップルが肩を寄せあう鴨川へ、ひとりでおりた忘れたいような、忘れたくないような思い出をグッズにしました。

 

我ながら なんとも寂しいキャプションを付けてしまいましたが、学生時代、GW等の大型連休には無人島のガイド(監視員的ポジション)をする生活を送っていた時期がありました。

思ったより早く名古屋に着いた時、「そうだ、京都行こう」と思い立ち、その場でビジネスホテルを予約して2泊3日の旅をスケジュールにぶち込んで実家に帰る予定もぶっちぎりました。

 

そしてひとり川床ディナーを楽しみながら鴨川を眺めているとなんとも涼しげで、これを食べ終わったら下りてみようかなと思って鴨川から撮った一枚がTシャツになりましたよ!(ウザい)

 

 

⚪︎シルバーウィークに

9月の京都 (京都12か月)

9月の京都 (京都12か月)

 

 ⚪︎ゴールデンウィーク

5月の京都 (京都12か月)

5月の京都 (京都12か月)

 

 

あなたの正しさの物差しは何を基準にしていますか?(NHKのJK貧困報道に寄せて)

最近、寛容さという言葉が気になっている。

 

f:id:minisorari:20160821142950p:plain

 

最近はNHKの報道したJKが貧困かそうじゃないかとかがホットらしい。

 

ネット上の良識のある人々のふるう拳は硬い

あっという間にネット上のあっているか、間違っているかわからないことを元にシロクロつけてしまって、あっという間に個人情報を晒しあげる。

自宅前の写真を公開したり、もしかしたら見れんじゃね?といった感じで現場に行ってしまっていたり、そういうことをされて壊れる人かもしれない、というのは頭を掠めないのだろうか。

 

いまは不寛容な社会

なんてことを思っていると、頭に「いまの社会は不寛容だ」という言葉が浮き上がってきた。朝井リョウが直木賞受賞後第一作就活に関して「何者」という小説を書いたときに受けたインタビューを思い出していた。

 

gendai.ismedia.jp

 

最近の炎上は法が裁くでもないような小さなことを取り出して大きくしているように思えてしまっていて、悪口でもなんでもなく、この人たちは人を許せないんだろうか、許してもらったことはなんだろうか、と思ってしまう。

そして、人はいつの間に人を裁けるほど偉くなったのか、人が裁けないから法で裁くのではないのか(ちなみに「何者」とはなんの関係もない)。

 

明日は我が身と許せないのか

いつから人を断罪しても「ただの言葉じゃん」と言葉の先の人を思いやらなくなったのだろうか、Twitterや掲示板サイトへの書き込みはもう現実と結びつきを強くしすぎてしまったことに気付いていないのか。

 

誰かがかいたバッシングはもうみんなの手元のデバイスで見れるようになった。

誰かが書いた愚痴は国会で取り上げられるようになった。

 

それはつまり、あなたの書いたことは手元から離れた瞬間、誰でも転載出来るし、あなたが望まなくても広がっていく、あなたはしていないかもしれないけど、誰かが批判の対象の人間にDMでそれを転送するかもしれない(そして傷つくかもしれない)。

 

それでも言葉は止まらない。

なにが言いたいのかというと、多くの人によってあなたの意図は曲がってしまうかもしれないということだ。

ネットの素晴らしさは低コストで自分の考えを開示できるところだ、逆にネットの怖いところは誤解されてもとまらないのだ。

宛先が違くても心無い言葉は誰にでも刺さる。知らない人を傷つける。それでも怖くないのか?

そんなこと言ったらなにも言えないではないか、そういう人もいるかもしれない、でも、そうまでして発信すべき内容か?僕は不思議でしょうがない。

 

 

と、ここまで書いて思ったが、寛容な人はそもそも記事(話題)にもしないだろうからサイレントマジョリティーだと思えばいいような気もしてきた。不思議だな。

 

おしまい。