ロードバイクをママチャリに改造してみた(おすすめサドル5選+α)追記あり!
ロードバイクをママチャリに改造してみたシリーズについて
当初このブログでもひとつの記事で終える予定だった「ロードバイクをママチャリに改造してみた」シリーズ。
奥さんと休日に出かける時、普通のママチャリとロードバイク、全然速度が違う乗り物で行動するのは寂しいから余ったロードバイクを改造して毎日つかえる便利な自転車に改造してみよう、という計画。ぼくも元メッセンジャーですから、自転車のことはそれなりに分かっているつもりでした。しかし、実際大幅にいじってみて思うのは、日々乗るものってパソコンを自作するのとは違うな、ということ。
もう完成した、と思っても使っていると不便なところが目に付いてまた改造しよう、ということの繰り返しです。
今までの顛末はこちらから↓
さて、残っている課題ですが、とりあえずはあとふたつ。
- サドル(おしりが痛い)
- スタンド(駐輪場所を選ぶ)
今回は検討したものを中心におすすめサドルを5つ紹介していきたいと思う。
紹介する前に…サドルの選び方には大きく分けてポイントが3つあります。
サドル選びのポイント
・デザイン
自転車のカスタムというのは趣味性の高いもの、ちょっとしたデメリットはカッコイイというだけで許されるものです。
・乗り心地
乗り心地、というのは長時間乗っていて痛くならない適度なクッション性、ペダリングの邪魔にならないボリューム感、お尻にずっと接していても蒸れにくい通気性、の3点で決まります。
・自転車の保管方法
案外見落としがちだけど、自転車の保管の仕方によってもサドル選びは変わってくるのです。
室内保管ならば自由に選んで大丈夫、屋外保管ならサドルにステッチが入っているものは避けたほうが良いです。ステッチの部分からクッション材に染み込んだ雨が浸水してきて濡れてしまたりして恥ずかしい思いをするので。
====
以上の3つのポイントをふまえておすすめのサドルを紹介したいと思います。
が!オススメのサドルを紹介するその前に、考えてみてほしいんですが、そのサドルって本当に変える必要ありますか?
サドルを変えずに快適にする方法がある
サドルの記事なのに突然身も蓋もないことを言いますが、実は快適な乗り心地を実現する方法はサドル交換以外にもあるので、是非読んでみてほしいです。
「乗り心地の改善」という面で「サドルの交換」は割とすぐに検討しがちです。
でも探し始めると選び方がわからないのでなかなか買い替えられなかったりするし、買い換えてみてもダサくなったりして後悔(沼化)することもありがちな要注意パーツでもあります。
まず、なぜお尻が痛くなるのか?ですが、お尻の痛みはアスファルトから来る微妙な振動が原因です。こう言われると「は?」と首を傾げるかもしれませんが、自転車に乗ることは極端な話、面積のさほど大きくない震えるイスに座るようなものです。
それはクッション材では改善できても、解決できません。
バネ(サスペンション)じゃないと無理なんです。車をイメージして欲しいんですが、サスペンションもついてないのに、ふっかふかのシートをのせてもダメでしょう?座り心地はいいでしょうけど。道ガタガタしたら手がしびれちゃうし。
基本ロードバイクやMTBのサドルにはバネがありません。MTBはフルサスじゃない限りは膝でショックを吸収するし、ロードバイクは軽量化のために乗り心地よりスピードを取りました。
つまり、いくらサドルにクッションを積んでいたとしても、ママチャリ的なサドルのバネで、ショックをギョンギョンっという具合に吸収してくれるような乗り心地にはなってくれない(ママチャリのサドルにはバネついてますしね)。でも、わたしたちはあの乗り心地を忘れられないのです。
しかし、こんなサドルをロードバイクにつけていてはローディーの沽券に関わります。かっこ悪いですから。
そう、私たちは見た目はそのままで乗り心地を快適にしたい…!
シートポストを変えるという発想
実は、エントリーモデルとかの購入時についてるサドルはけっこークッション性はあることが多いのです。問題(敵)は段差とかサドルそのもののクッション性ではなく、路面状況による微妙な振動です(2回目)。
それならば、振動を軽減してくれるバネをつけてみようじゃないか!という発想は意外と現実的な発想というか、冷静になってみると普通の流れで、むしろなんでなかったんだろう(ながい)。
そこで、ぜひこのパーツも検討してみてほしいわけです!
この通り、サスペンション機構を搭載したシートポストです。
サドルを選ぶのは楽しくもありますが、合わないとサドル探しの旅を続ける苦行(通称:サドル沼)になりかねません。
現状のデザインに不満がないときはこのパーツで十二分に満足できると思います。それに、ガツンとくる街中の段差の衝撃も吸収してくれる強い味方でもあります(※最初は動きが硬いのでグリスアップをおすすめします)。価格の割にプリロード調整機構も付いている本格派(座った時にあらかじめ沈むのですが、その深さを決められる)でオススメです。
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) ハイブサスペンションシートポスト DSP095-SL シルバー φ27.2×350mm プリロード調整 アルミ合金製
- 出版社/メーカー: DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る
ハイエンドモデルもいろいろと出ていますが、全体の印象を崩しにくいデザインと価格のバランスが良いこちらを紹介して今回はおわり。
ちなみに、ハイエンドモデルはこういうデザイン↓
SR SUNTOUR ピラー NCX27.2×350MM シルバー
サンツアーのブランドを冠しているだけあってパンタグラフ式のサスペンションのクッション性は抜群。性能でこれの右に出るものはないでしょう。まさにハイエンド。
予算に余裕があるのなら間違い無くこれ一択ですね(2017.8追記)。
ほかにもホイールを変える、というマニアックな選択肢もあるんですが、マニアックすぎるのでオススメしないです。費用がかかりすぎますし、ホイールを変えれば下手をすると、チューブ・タイヤも交換しなければいけなくなるし、工賃もかかりますからね。
では、おまたせしました。それも踏まえて、オススメのサドルをご紹介します。
おすすめのサドル5選
1.BROOKS FLYER SPECIAL
やっぱりサドルと言ったら憧れのブルックス。一度は検討してみるべきでしょう。
乗り心地重視のこのモデル、街中のちょっとした段差もしっかりサポートしてくれる。試乗もしましたがすべすべとして感触もいいし、後ろのスプリングが衝撃を吸収してくれる。
*取り付けるのはスポーティーなデザインのルイガノフレーム。今回は断念しました。
2. SELLEROYAL 肉厚サドル
僕が昔乗っていた自転車のサドルと同型。慣れたものは採用したくなるものですが、並行輸入品でしか手に入らない様子でした。安価で安心できるメーカーということ、肉厚サドルの安心感。ふかふかでおすすめ。
*女性が普段使いで乗る自転車にはスポーティーすぎてかわいくはないかも。
3.WTB コンフォート スポーツサドル
上のサドルと同じ系統だけど、これはデザインを度外視しても検討の価値があると思う。
乗り心地が非常に良いサドル。WTBのサドルはどのモデルも適度なクッション性があって愛用しています。このメーカーの良さはノーズがスッキリしているところ。ペダリング時に内腿に当たったりして邪魔になることはありません。
*このモデルはコンフォートタイプ。普段用ということです。乗り心地で言ったら最高の選択肢のひとつですね。
4.BROOKS B15 CAMBIUM
BROOKSのサドルはよく「ケツを作るサドル」なんて言われますが、このゴムを使用した全天候向けのサドルは屋外保管でも雨を気にする必要のないラフさが良い感じ。
値段は伝統的なBROOKSサドルよりもリーズナブルかつ、ハンモック式の乗り心地の良さを余す事なく享受できる伝統的で最新でオシャレな選択肢。
(※ちなみにC13−17というのはサドルの幅を差している。コンフォート向けなものほど幅広なものを使うのがセオリーです)
(番外)
ちょっとお気に入りすぎて正しい評価ができているかわかりませんが、 MTBに乗っている方やロードだけど乗り心地を大事にしたい方はこちらのサドルがおすすめ。
別名「ソファサドル」ふかふかの座り心地、ペダリングは楽に、見た目はスッキリ!という僕的最高のサドル。
少し蘊蓄(うんちく)を言わせていただくと、WTBは世界中のマウンテンバイクライダーに長年愛され続けているメーカーで、この「pure V」はそのWTBを代表する名品です。
少しボリューム感のあるボディーにはCONFORT ZONEと呼ばれる独自のクッションシステムが採用されていて、独特のフォルムになっています。おしりに優しい快適なサドル。
ダートなどの未舗装路を長時間走るときにも体への負担が少ない最適な選択肢です。サドルの後ろサイド部はケブラー繊維なので転倒時などに破れにくくなっているのもマウンテンバイクライダーに熱い指示を受けているWTBならではのナイスなこだわり。
MTBにはもちろんシクロクロスバイクやロードバイク、街乗りのコミューターなど車種問わずオススメできる自転車屋さんも絶賛のサドルです!
Amazonから姿を消してしまったので、楽天のリンク貼っときますね
[rakuten:grumpy:10002153:detail]
(2018.2.19)
最後まで読んでくれてありがとうございます。
知られていないものは意外と便利なことが多いですよね。いろいろな選択肢を知っていい自転車ライフにしたいですね。