画廊のとなり

画廊のとなりに住んでいる僕が、知りたいこと、知っておどろいたこと、知ってることをいろいろまとめていくブログ。

『失敗からは学べない』〜 モチベーション維持に本当に大切なこと。〜

失敗を恐れてはいけない、失敗から逃げてはいけない、という風潮。

ありますよね。でも、そこで浮き上がる素朴な疑問。

 

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疑問:失敗はモチベーションに繋がるのか?

挫折は絶対不可欠であり、その辛酸をなめたことが今の成功に繋がっている。

- 坂本孝 -

 

失敗自体が妨げになることはほとんどない。問題なのは失敗することへの恐れである。

 - ジャック・レモン -

 

こういう言葉ってけっこう世に溢れているし、なんかそれが本当のように感じていたけど、実際自分が失敗した時に、自分は何を学んだだろうか?克服できるものだっただろうか?モチベーションに繋がるものだったのか?なんて考えてみると。

社会人になってからというもの、僕は失敗した時「どうやったらこの失敗を取り返せるだろうか」と考えたりしたし、「失敗しないようにするにはどうしたらいいのか」といった考え方しかしてきませんでした。

 

いえ、僕が本当に言いたいのは、僕自身、かなり失敗に囚われてきた、ということです。それに、「みんな失敗をモチベーションに変えて努力してるのか?(本当に?)」という疑問を抱いていたのです。

 

そしてその疑問が特別なことのように思えませんでした。

 

成功は成功を呼び、失敗は失敗を呼ぶ

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殴られても立ち上がるボクサーの思考回路を身につけるには、大きく物事の捉え方を変える必要があると思います。殴られても殴られても立ち上がるボクサーは必ず挑戦が成功を収めることを信じているからです。

相手にボコボコに殴られていても、「相手のパンチが見えるようになってきてるッ!」「ぎりぎりガードしたッ!」という自分にポジティブな面を発見して、相手に自分の拳が届くイメージを(届かせるための才能も努力も勝利へのプロセスも)信じているからです。

成功とは何か。それは、自分がやっていることに才能があること。そしてまだ十分でないということをわかっていること。一生懸命に働き、確かな目的意識を持っていなくてはならないということを知っていること。これらをすべて併せたものだと思います。

- マーガレット・サッチャー -

正に鉄人のメンタリティー。

 

名言を残しているひとは成功したい、大きなことを成し遂げたい、といった目標に向かって思考を積み重ねてきたからこうした名言を残してきたんだと思うんです。

しかし、すべてのサラリーマンがこの思考回路を持ち合わせているわけではないとも思うのです。

 

 すべての人が鉄人ではない

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 そして、僕のメンタリティーはそれとは対極にあるものでした。

なにか強い目的や目標に向かった思考を積み重ねてこなかったというのが率直なところなわけですが、失敗は怖いですし、失敗を克服してもまた別の失敗が襲ってくることを考えると責任を回避する方向へ回避する方向へと向かってきました。

 

失敗するかもしれない、という思いを常に抱えて日々を過ごしていました。そして、実際に失敗すると、「またか…」という思いで頭がいっぱいになりましたし。

ずっと「この失敗を繰り返さないためになにか学ばなければ」と思って頭の中で失敗を反芻して辛い気持ちを抱えるようになっていました。

 

失敗にとらわれていると悪循環に鈍感になる

暗いトンネルをずっと走っているような気持ちでした。

お酒をたくさん飲みましたし、仕事は可もなく負荷もなくやり過ごせるように人間関係を築かないようにし、失敗をたくさん頭の中で繰り返して辛い気持ちを四六時中抱えて、どんどん孤立していき、そのまま過ごし続けていました。

 日本人の平均年収以上は稼いでいましたし、家族は健康でした。しかし、職場ではずっと孤独な気持ちを抱えていました。失敗する人間とは誰も仕事したがらないと思ったからです。

 

つまらないことで、職場の人間に迷惑をかけたと思い込み、ひとりで落ち込んだりしていました。本当につまらない時間を過ごしていたと思います。

 

失敗からは学べない

もし、あなたが僕のようなタイプなら、仕事で失敗したとき、悩まずに「最初からやり直せばいいや」と一息ついてください。

そして重要なのは、失敗で思考停止に陥ったりしないで、次の手を捻りだせないときは、さっさと次の仕事に手を出したほうが不安な思いや重たい気分に支配されないですむということ。

僕は「失敗からも学べないのか…」と思うことが多く、失敗してしまったことに囚われてしまうより、ずっと良いと思います。

(そもそも、環境要因が潜り込んでいればその失敗に再現性があるかどうかも疑わしいのです。)

 

僕が励まされた投資家(ピーター・ティール)の言葉 

ちなみに、ピーター・ティールは、1998年にPayPal(ペイパル)というインターネット上で決済するサービスを共同創業し、その後、ベンチャーに投資する会社を設立。

ピーター・ティールをはじめとするPayPal(ペイパル)の創業メンバーは、現在も個々に起業家・投資家として活躍し、「PayPalマフィア」と言われています。

ティール
(前文略)
失敗からはあまり学ぶことはできないんです。
この点で、私はシリコンバレーの人たちと
意見が異なります。
シリコンバレーには、失敗を礼賛し、
「すばらしい学びの機会だ」とする
「うそ」が横行しているんです。
失敗したときに大事なことは、
「いつまでも引きずらないこと」です。
失敗から何か学ぼうとすることではありません。
さっさとつぎに行くことです。
──Just move on.
あまりそのことにとらわれず、つぎに行くことです。
とても難しいことだとは思いますよ。
でも、失敗にとらわれてしまうと、
心理的なダメージが大きく、
モチベーションが損なわれてしまいます。
なんとかして、過去のこととしてかたをつけ、
つぎに進まなくてはいけないのです。
糸井
失敗はモチベーションにつながらない、
ということですね。
ティール
モチベーションどころか、
失敗直後は失意のどん底、
モチベーションが損なわれている状態ですから。

 

>>『ゼロ・トゥ・ワン』対談 賛成する人がいない、大切な真実とはなにか。 ピーター・ティール Peter Thiel × 糸井重里 Shigesato Itoi - ほぼ日刊イトイ新聞

 

僕の感想は「なんだ、嘘なんじゃん」と腑に落ちたのです。それから僕はコツコツと成功と失敗を積み上げ、誠に勝手な孤立から脱却しました。

結局、「この言葉を信じるかどうかの話だろ」と思ったあなた。仰る通りです。あの時の僕は、あの時の僕に必要な言葉に出会って、勝手に救われたんです。あの時の僕と同じような人が救われると良いなと思って書いています。

少なくとも僕は、(その時に出会った友達もいますし、財産だとおもっていますが、)もうあのお酒ばかり飲んでいた日々に戻りたくありませんから。

 

 「自分だけが知っている真実」について考える機会をくれた一冊
ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

 

「みんな失敗をモチベーションに変えて努力してるのか?(本当に?)」という疑問に真剣に向き合えたのはこの本に出会ってピーター・ティールという人に関心を持ったからです。ビジネスマンとしてではなく、社会に貢献しようとした時、日常から革新を見つけるきっかけになるかも知れません 。


参考リンク

systemincome.com

www.1101.com