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信じて行動することの難しさ


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 当たり前だけど、大切なことを大切にしたい

十人が十人みんなそうだと思う。「自分にとって大切なこと」を大切にできたらもうそれで上出来なのだ。でも、それはもしかすると、自分の大切な人が賛成してくれないことかもしれない。 そう思うと、急に足がすくむような気持ちになってしまう。

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信じて行動することの難しさはその時がくると急に現れる

それまでは、「これは自分が大切にしたいことだ。ならばふつうに自分はそうするだろう」と信じて疑わない。でも行動し続けることの難しさは突然襲いかかってくる。
例えば反対されると、反対を受けながら先へ進むことの煩わしさと、やりたいこととは関係ないことに割く時間とそれを押し退けて進み続ける労力に気が遠くなって、妥協してしまう…なんてことは誰にでも経験があると思う。

紹介したい自転車メーカー

SURLY(サーリー)「無愛想な」とか「むっつりした」という意味を持つ自転車メーカーがあります。散々「ダサい」とか、「重い」とか「洗練されていない」とスペック中心のローディーに言われながらも、タフで豊富なサイズ展開のフレームに太めのタイヤを飲み込む余裕のクリアランスでストリートやツーリングシーンを中心に人気を博し、今ではファットバイクの元祖、カスタムベースとしてずっと楽しめる懐の広さで一躍時代の寵児に登りつめたメーカーとなりました。

実はこのサーリー、

大した意味もないのに新製品を垂れ流すメーカーや、大して乗りもしないのに新製品や高級品に群がるファンを「流行に弱い無駄使い集団」と切り捨てる皮肉

と、まあ。かなり変わった一面がありますが、超超真っ当なメーカーです。

SURLY | BRANDS | モトクロスインターナショナルからちょっとサーリー節を引用してみようと思います。

 「こんちはっす。Surlyタウンにお立ち寄りいただき、本当に感謝です。初めての方にしてみればオレたちが何者なのか、何をしてるんだとか気になるところですよね。オレたちはね、シンプルに自転車に乗ることが好きな人たちなんです。

で、同じく自転車に乗るのが好きな人たちに向けて、賢くて、乗って楽しく、丈夫で、なにより手頃な価格のフレームやパーツ、ウェアを考えて作っています。見栄えのするハデな物なんて何もないのです。でも有用な物がすべて美しいようにオレたちの作る物は美しいんです。 オレたちが自転車を好きな理由は、排気ガスを出さないし(ライダーはたまにガスを出しますが)、交通渋滞を軽減し、簡単に駐輪できるし、メンテも簡単、老若男女にとって良いエクササイズになるから。そして何よりも単純に乗って楽しいからなんです。

とくに最後のひとつは本当に重要です。自転車はただの移動をより楽しい時間にしてくれます。シングルトラックを急降下するときも、仲間とビールを飲みに出かけるときも、仕事や学校にいったり、冷蔵庫を運ぶ(冗談だと思ってるでしょう?)ときも。こんなに色々できて、使うたびに楽しいモノが他にあるでしょうか? マイカー? iPod? 脱スーツなビジネスカジュアルウェアで決めてみること? シンプルな美しさ、効率、扱いやすさ、それから気が遠くなるほどの自由な感覚。

みんなが持ってる自転車ってやつは、これほど世の中に貢献する可能性があるんです。いやいや、そんなもんじゃなくて世の中を良くしますね。今この瞬間にも、確実に。なんてことをオレたちは信じてるんです。なもんで、オレたちはあなたの財布に優しくて、雨の日も、風の日も毎日楽しく、そして長く使ってもらえるモノを考えているのです。毎日自転車に乗ってる、素敵なあなたのような人に、より良い物を届けたいんです」 by Surly HQ

彼らの機能美を信じて行動し続け、ファットバイクという一ジャンルを切り開くイノベーターとなるまで続けたのは素晴らしいことだと思うのです。

でも、それは売り上げを上げるためではなく(はもちろん売り上げも大事ですが)、美しいもの、より楽しいものを作ろう、という思いを研ぎ澄ます行為の連続が成したことだと思う。それくらい「何かを作ること」という行為はもっと単純で、純粋な思いなのではないかと思う。

ただ、その思いを持ち続けることは本当に難しいと思うのです。

利益を上げ(続け)なければいけない

 

これは信念を持ち続けることに大きく影響します。
お金は必要なだけあれば良いと思いのですが、経済の世界は何が起こるかわかりません、それならば稼げるうちに…といつ功利主義に走るってもまったくおかしくはないのです。

 良いものを生みだしながらも完璧を求めないことの素晴らしさ

完璧なもの、完璧なこと、そういったものがあるとすればそれは古典です。
ある時、ある時代に一時代を作り上げた、だからこそすごいんだけど、これからを生きていこうとするなら完璧を信じて行動することの難しさがわかる。

環境、状況によってベストなものは変わってしまうから、事実、彼ら(サーリー/SURLY)は複数のモデルのモデルチェンジ、生産を終了して、常に次のステージへ進んできている。社会に出て、利益を生み出す、ということを目の当たりにするとこれを続けてくることの難しさを非常に強く感じます。

そして、そんな中で生き残ってきた彼らのフレームの価格帯は決して安くはありませんが、使われている素材の特性や、ライフスタイルが変わっても付属品を付け替えることで多様性な環境に対応するように作られていることを考えると、マスなメーカーからリリースされている軽さとトレードオフに失ったタフさに対しては決して高価なものではないということも、素晴らしいと感じます。

それはお金と同じように、ものも必要なものだけあればいいということに他なりません。それ以上は”余分”なのですから。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

オチなしヤマなし取りとめなしになってしまいました。ロングライフデザインの難しさについて考えてみたかったのですが、また違った話になってしまいました。

 

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