画廊のとなり

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日本でタイニーハウスムーブメントを牽引するのはAERO HOUSEかも知れない

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 生活はミニマム・低コスト化している

昨今、住宅市場は「低コスト物件」というのがキーワードになっている。リノベーションやタイニーハウスといったコスパ重視の傾向が牽引している。

最近のコスパ重視の衣食住はかなり先鋭化してきていると言っていい。

コスパとはコストパフォーマンスの略で、価格と価値(費用と効果)を対比させた度合いのことで、価格(費用)に対して価値(効果)が高い場合「コスパが良い(高い)」、逆の場合は「コスパが悪い(低い)」という。 コスパはさまざまな業界・企業で使われるが、一般消費者の使用という点では化粧品とPCパーツ業界での使用が多い。

 

低価格のチェーン店が飲食市場を席巻し、アパレルはプチプラやブランド物を着回す風潮が定着している。格安SIMについてもかなりCMが目に止まるようになってきているので、あとは普及するだけだろう。

住居に関しては中古物件をスケルトンにして自分の好みに改築するリノベーションが注目されていて、直した物件が空き家問題を解決に導く救世主になる!と可能性を示唆する人もいる。実体としては新築する土地も、資本も管理者が不足し始めているのだと思っている。

リノベーションは費用も安く自分の望みの間取りが手に入るということらしいが、新築物件でないリノベ物件にはそんなにコストをかけられないという業界の事情も絡んでいるように思うのだ。

 

企業もコスパ重視なら家計もコスパ重視、住居に回す余裕なんてない

こんな声が聞こえてきそうなブームがアメリカで起きた。タイニーハウス・ムーブメントだ。

「タイニーハウス・ムーブメント」とは単純化して言うと、「住宅ローンや家賃の負担を減らし、小さな家でのシンプルなライフスタイルを目指す」活動全体を指している。

「タイニーハウス・ムーブメント」自体は、アメリカに端を発している。
2004年の巨大ハリケーン「カトリーナ」や、2007年のサブプライムショックでは、多くの人々が家を失った。「大きくて豪華な家は、本当に私たちに幸せをもたらしてくれるのだろうか?」という問いに、人々は真剣に向き合うこととなった。

--タイニーハウスとは?固定資産税等の費用およびメリット 

災害や経済危機、変化に対応していくための備えとして、日々必要になるお金をシンプルな生活で節約するという発想は、日本でも複数拠点を検討する人や、ミニマリストに支持されている。

固定費の最たるものは家賃や住宅ローンといっても良い。この現象はすでにイノベーターやアーリーアダプターには認知されており、2015年には小屋フェスまで日本(長野県)で開催され、タイニーハウスムーブメントは黎明期を迎えているといえそうだ。

sumika.me

日本経済がシュリンクしていく中で、どうやって経済的な余裕を確保するのか、企業も多角的な商品開発をしている。雑貨からキャンプ場、果ては家まで作っている無印良品はその中でも注目を集めた。

www.muji.com 

小さな家は災害に耐えうるのか

素朴な疑問が浮かぶようになる。この小さな小屋たちは移住したり、別荘のように使うには十分かもしれないが、生活の拠点として、家族を守るシェルターとして、災害に耐えうるのか?

 この疑問にはある程度タイニーハウスが普及してこないと答えは出ないし、立地が大きく左右するので、考えるだけ無駄ともいえるだろう。

 特定の拠点を持たない

あるメジャーリーガーの車上生活が取り上げられたのも記憶に新しい。このメジャーリーガーは契約金2億ドルの新人王候補、経済的な事情でないことは明白で、1993年生まれで、タイミングとしてはタイニーハウス・ムーブメントによって注目された。

feely.jp

他にもトレーラーハウスやコンテナハウスといったトラックで牽引すれば拠点を移すことも可能で、コストも低くてすむユニット形式のものも小屋フェスでは注目を集めていました。

実際、コンテナハウスは沖縄に4階建てのスタジオとして建てられており、モジュール化された建材の可能性を感じさせました。

okinawa-iju.info

 でも、この記事をみる限り建築コストはそんなに低くない。加えて錆びの発生は素材の問題上仕方ないとは言え、気になるし、全面金属となると熱伝導も良いはずなので、断熱が心配な点も挙げられる。

AERO HOUSEとは

AERO HOUSEは建築家の村井正さんの主宰するソーラーデザイン研究所が提案する低コスト住宅。

基礎の上に柱を建て、板で仕切っていく従来の工法ではなく、木枠を連続させることで箱状の構造を作成。基礎の上に置く、構造が出来上がっているので、土台があればいいだけ、整地も基礎も最小限で済むことがメリット。

www.aerohouse.net

タイニーハウス・ムーブメントを牽引するかもしれない理由3つ

  1. 整地、基礎が小さくて済むのでコストを押さえられる
  2. 移設可能(天井高制限あり)
  3. セルフビルドも可能

整地が小さくてすむ、というのはコスト感覚を大事にしているタイニーハウス志向のひとにはメリットに映るだろう。

道交法上2.3mと高さ制限はあるものの、トレーラーでの移設が可能な点は複数拠点や特定の拠点を持たずに生活したいと考えている人にとってはメリットを感じられる点かもしれない。

セルフビルドが可能な点についてはタイニーハウスな志向の人には魅力的だろう。大まかな部分は専門の職人が仕上げてくれて、あとはDIY!自分次第でできるのだから。

スケルトン・インフィルについて

スケルトン・インフィルという設計思想は実は新しいものでもなんでもないらしい。

建築士の世代的には60代のかたがたにはなじみのある思想であるし、「大空間を好きに仕切る」というこの工法、メリットとされている「いつでもレイアウトを変えることができる」というメリットを享受する人はなかなかいない、ということも今までの歴史によって証明されている点でもある。

なので、このエアロハウスの魅力は、トレーラーハウス以外の移動が可能な住居であること、定住用であれば、低コストで建造が可能であること(大空間を仕切る楽しみ)が挙げられる。

我慢や無駄の排除とは違った価値の提供

AERO HOUSEはこれだけあればいい、という徹底的に無駄を排したタイニーハウスにはないこういうものがほしい、という価値を提供できる可能性を持っている。絵空事かもしれないけど、あれもこれもほしいという日本でタイニーハウスムーブメントを牽引するとしたらAERO HOUSEかもしれない、と密かに思っている。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

ただいまを言う家は、実は出て行くのが基本だということを忘れてはいけないと思っています。

 

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