「シンプル+スッキリ=ラクチン」のもの選び written by holonを読んでみての感想とかいろいろ
僕は実は結婚している。そして、部屋の中はごちゃごちゃしている。主に僕の洋服が原因だ。いわゆる片付けられない男、というやつで(たいていのオトコはそうだろう…とも思っているけど。)、忘れ物やなにやらが絶えないタイプの人間でもある。
がっかり系男子というやつだ(そんなカテゴリーがあるのかは知らないが)。
奥さんは割とマメだ。ただ、誰かのものをどういう風に扱うか、というのを決めるのは嫌がる。そりゃそうだ。自分のものではないのだから、勝手にそんなところに入れるな!とは僕だって言われたくないし、言いたくもない。
そんな僕(&奥さん)には憧れている人がいる(ごめん、部屋かもしれない)。2児を育てながらもスッキリとした部屋の状態を保ち続けているholonさん。すごい、正直感服するばかりで、尊敬しかない。Instagramのリンクを貼らせていただく、論より証拠、まずは仕上げを…というやつである。
目ん玉かっぽじってよく見ていただきたい。清潔だ。華美なインテリアもなく、ミニマリストの極限まで行ってしまった物寂しい感じでもない、生活している部屋としてみて整っている。
僕は、きっとここで過ごす休日はさぞかし素敵だろうな、雨がしとしとと降っている日は窓際に敷いたラグの上に寝そべり、気持ちの良い朝はコーヒーを楽しみ、トーストをさくさくと食みながら今日はどこに行こうかと君に声をかけるのであろう、などと空想するのである。(森見登美彦ふう)
そう、こういう部屋で過ごしたいな、と思った。そこは理屈抜きに。
どんな風に考えてこの部屋を作って行ったのか、最終的にはそこに興味が収束して行ったので、kindleで近著のこの本を買って読んでみた。
どんな思想で作った部屋なのか
筆者のholonさんは東日本大震災を経験しているそうで、その時の怖かったアレコレを改善していった結果、スッキリした部屋に行き着いた、といったようなことを書いていて、そういう視点で見ていくと、納得することも多い。
きっといろいろとトライ&エラーを繰り返して作り上げてきたのだと思ったし、そのモチベーションを維持するのも大変だっただろうと推察される。なにを隠そうそのモチベーションを維持するための記録をInstagramに上げていたということらしい、ライフログが美しいというのは、やっていて楽しいだろうなあ、と思った。
本としての価値
さて、個人的には前から興味のある人の書いた本なので、大変関心を持って読めたが、そうでない人にとってはこの値段を出すことが妥当か、と言われると難しいかも…という気持ちにもならなくはない。
僕は関心があったから、もう、いの一番に飛びついたけど、読む人によってはこんまり先生みたいなハウツー本的なものを求めているかもしれない。この本にそういう価値を求める人にはお勧めできない。
ライフログとして
ただ、holonさんがやってきたことの記録としては、素晴らしく整っている(どこで見つけた、というところまで描いてある!)これは素晴らしい点の一つだと思う、この人みたいになりたい!と思った時に最短距離で到達点を目指すならば、大抵は同じものを買うことからはじまり、そこから自分の必要なものを足したり引いたりして自分のスタイルを見つけていくからだ。
画像からでは読み取れない部分を補完するものとして
そして、Instagramにあげている写真の補完的な内容がとても充実していた。どんなものを、どういうふうに、選んでいったのか、エピソード的なことを含めて読み応え十分で、僕的には大満足な一冊だった。
つまり、Instagramをみて、もっとここについて知りたい!と思った人には大いにお勧めできる本である。まずはInstagramをご覧になっていただきたい。
参考リンク
- 作者: 近藤麻理恵
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2010/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 36人 クリック: 372回
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- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
- 購入: 84人 クリック: 1,493回
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